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第7話 冒険編

第7話 ドラゴえもん 冒険編

冒険、それは男のロマン!
未知なるものへの期待と恐怖に打ち勝った者だけが体験出来る素晴らしき世界!

今ここに、冒険への道に足を踏み出そうとする若者がいた。


「ねえ、ドラゴえもん。気軽に冒険出来る道具とか持って‥‥‥‥無いよね?」

「なんや?冒険したいのか?」

「いや、ドラゴえもんに便利な道具を期待してる訳じゃないんだけどね‥‥‥。」

「なんや?冒険したいのか?」

「ひょっとして有るの?そんな道具が?冒険に連れて行ってくれるの?」

「なんや?冒険したいのか?」

「いや、冒険とは言ってもね、危ない目には遭いたくないんだ。けど、ちょっとしてみたいような気もするというか、スリルに憧れるというか‥‥‥‥。」

「なんや?冒険したいのか?」

「ほら、原作のアニメでも、映画版じゃ色んな冒険するじゃない‥‥‥‥?」

「なんや?冒険したいのか?」

「ただ危険な目に遭うだけじゃなくて、冒険を通して得られる愛と友情!なんちゃって!!」

「なんや?冒険したいのか?」

「ちょっと、ドラゴえもん!真面目に聞いてるの‥‥‥‥?」

「なんや?冒険したいのか?」

「だからさ、映画版だとジャイアンやスネ夫が妙に良いヤツになってたりするじゃない?それに、しぃずかちゃんと仲良くなれたりとかするかも知れないでしょ?!」

「それだけは無いやろ。」

「なんか言った?」

「なんや?冒険したいのか?」

「うん、ドラゴえもん、ひょっとして冒険に行ける道具持ってるの?」

「なんや?冒険したいのか?ほなら、この道具を使うか?」

「うわ!びっくりした!ドラゴえもん起きてたんだ‥‥‥‥。てっきり、寝言を言ってるドラゴえもんと一晩中話をしていましたって言うオチかと思っちゃったよ!」

「お前、寝言やと分かってて、ずっと会話してたのか?」

「え~!やっぱりドラゴえもん、寝てたの~?」

「なんや?冒険したいのか?」

「いや、それはもう良いんだって!」

「ほなら冒険出来る道具を出したるわ。」

「そんな便利な道具なんか持ってるの?」

「当たり前や!ワシを誰やと思っとるんや?ドラゴえもん様やで!」

「いや、ドラゴえもんだから不安なんだけど‥‥‥‥。」


「‥‥‥‥‥‥‥‥、冒険に行きたいのか、病院に行きたいのか、どっちや?」

「ごめんなさい、冒険に連れて行って下さい。」

「よし!そんな時のための便利な道具、『どこでもドア』や!」

「ちょっとマテ、おっさん!」

「なんや?冒険したいのか?」

「それは、もうええって!」

「なんや?この道具に文句でも有るのか?」

「『どこでもドア』は持って無いって、第1話で言ってたじゃないか!?」

「なんや?そんな昔の事をよお覚えとんのお。爺さんみたいやな、自分。」

「誰が爺さんや!ついこの間の話やんか!」

「よお覚えてたな。作者でさえこの話が第何話かもう分からんようになってるっちゅうのに。」

「どうでも良いけどこの話、冒険編という名前なのに、ここまで引っ張ってきて、まだ全然冒険に行きそうに無いね。」

「それはお前がムダにボケ倒してるからじゃ!ホンマに冒険行く気有るんか?」

「もちろんだよ、ドラゴえもん!」

「じゃあ、つべこべ言わずに、『どこでもドア』に入れ!」

「ちょ、ちょっと、おっさん!」

「誰がオッサンや!!」

「誰か一緒に行かないの?ジャイアンとかスネ夫とか・・・・はまあ、いあらないか?でもせめて、しぃずかちゃんだけでも一緒に‥‥‥‥、いや、いっそ最初っから、しぃずかちゃんと二人きりの方が良いか?いざ行かん!冒険の旅へ!!」

「つべこべ言うとらんで、とっとと、行って来い!この吉澤兼人が!!!(怒)」

「ど、ドラゴえも~ん!も~ん、も~ん・・・も~ん・・・・・・・・・・・」

「フッ!あれだけの力で蹴り落としたら、二度と這い上がって来れんやろ!
そもそも、ワシの作った『どこでもドア』からは、自力での脱出は不可能や!哀れやのお、ナマ太!一生、暗黒の世界で過ごすがいいわ!!!
ガハハハハハハハハ!!!」


「それのどこが、『どこでもドア』やねん!!」

「お!w(゜o゜)wおぅ!!!えらい早いお帰りやったのお。」

「まったく、とんでも無いところに飛ばされちゃったよ。死ぬかと思った‥‥‥。」

「ワシは、お前がなんで生きてんのかっちゅう事の方が不思議やわ‥‥‥‥。」

「ドラゴえもん、なんか言った?」

「いやいや、なんでもないでぇ。それにしても、意外とタフやな自分。あんなトコに落とされて、その程度なんか?」

「他人事だと思って、無茶苦茶言ってない?」

「いやいや、たいしたモンやで!なんせ、この『どこでもドア』は、あの世しか繋がってないからなあ。」

「全然、『どこでもドア』とちゃうやろ!!っちゅうか、死ぬって、そんなモン使ったら!!!!」


「『どこでもドア』やでえ?ほら、この辺に名前が書いて有るやろ?」


「どこどこ?え~と、『この門をくぐる者、全ての希望を捨てよ』??」


「な?『どこでもドア』やろ?」


「希望捨てさせてどうすんねん!!!そういうのは、『地獄門』っちゅうんやろうが!!あの世どころか、地獄にしか繋がってないやんけ!!!」


「なんや、それ?ま、どうでもええやろ?も一回行くか?」


「お前が行け!!!!」



「なんで、ワシがああぁぁぁぁぁぁぁぁ‥‥‥‥‥‥」



「死して屍拾う者無し、これにて一件落着!」



次回、「ドラゴえもん 地獄編」に続く!

地獄の鬼どもを相手に大暴れするドラゴえもん!

地獄に堕ちたドラゴえもんの活躍にご期待下さい!!
































もちろん、

『うちょ!(^。^)』

ですよ!
続きません。m(__)m


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